ラン(蘭)

園長のつぶやき3ラン2017年10月執筆

みなさんは世界中の植物の数をご存知でしょうか。ここでいう植物は維管束植物(シダ植物と種子植物)で約25万種といわれています。その内ラン科植物は約25,000種なのです。実に維管束植物の10分の1に当たる、地球上で最大のグループなのです。それでは巷に溢れるほどあるかといえば当然Noですね。ラン科植物は最も進化した植物といわれています。最近の学説には異論もあるようですが、一般論からは進化の頂点にあるということで、言い換えれば一番後から出現した植物群です。先進植物はすでに生育に適した場所を確保しており、後進のラン類は侵入できません。某国が他国の領土に侵入するように、ランも厚顔無恥であれば最適環境が得られるのでしょうが、ランは平和主義者で争いを好まなかった故、他の植物が侵入しない樹幹や岩場、湿地などの貧栄養な悪条件のところに生育場所を確保しました。この限られた空間で爆発的に分化した結果、種ごとの個体数は少ないが、種類数はべら棒に増えました。また、特殊環境に適応すべく、乾きに堪えられる貯水能力の確保、空中湿度を取り入れる構造、光合成様式の改変など、涙ぐましい環境適応を遂げたのです。

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