Potentilla discolor Bunge

 

ツチグリ

2014 年 5月

日当たりのよい丘陵地などの草原に生育する多年草で、本州(近畿地方以西)、四国、九州、東アジアに分布し、兵庫県では赤穂市、たつの市、姫路市、三木市、加古川市、神戸市で記録されています。生育地において木本や高茎草本が侵入すると環境の変化により生育が困難になるようです。そのため、ため池の土手では定期の草刈が行われる場所に生育するのです。名前の由来は根が肥厚することから土栗(ツチグリ)となったと考えられ、肥厚した根は食べることができます。葉は3~9個の小葉からなり、裏面は白い綿毛で覆われます。この形態が本種の大きな特徴で同定のカギとなります。花は4月から6月にかけて花茎の先に数花が集散花序を作り、黄色の花弁を付けます。

本種は極めて少ない植物で、兵庫県版レッドデータブック2010のBランク、近畿地方の保護上重要な植物レッドデータブック2001はAランク、改定・日本の絶滅のおそれのある野生生物2012はVUランクに位置する全国的に絶滅に瀕している植物で、保護を要します。

類似種にはキジムシロ(Potentilla fragarioides var. major Maxim.)やミツバツチグリ(Potentilla freyniana Bornm.)が土手や丘陵地などの身近な環境に見られます。