Inula salicina L. var. asiatica Kitam.

カセンソウ

 

2014 年 7 月

日当たりのよいやや湿った土手や畦畔に生育する多年草で、日本全土、朝鮮、中国(東北)、シベリアに分布します。身近にある美しい植物ですが、草刈などで開花に至らない場合が多く、花を見ることの少ない種類です。茎は硬く高さ60~80㎝で、上部に枝を出します。葉はかさかさしていて硬くて薄く、縁に凸状の小歯牙があり、裏面の葉脈は隆起しています。花は7月~10月ごろ、枝に数個の黄色の頭花を上向きに開き、径3.5~4㎝で総苞片は4列で、そう果に毛はありません。兵庫県版レッドデータブック2010のCランク、近畿版レッドデータブック2001のAランクに位置付けられる希少種で、各府県においても絶滅危惧種に指定しているところも少なくありません。類似種のオグルマ(Inula britannica L. subsp. japonica (Thunb.) Kitam.)は湿地を好み、日当たりのよい田んぼの畦畔や湿った草地に生育します。開花期、形態もカセンソウに似ており、違いはオグルマは葉が軟らかく裏面の葉脈が隆起しない、そう果に毛があるなど、カセンソウと違うところで、同定のポイントになります。