Hemerocallis thunbergii Baker

ユウスゲ

2014 年 7 月

日のよく当たるやや乾燥した丘陵地から湿地までの生育範囲の広い種類ですが、どこにでもあるというものではありません。名前は花が夕方に開き、翌日の午前中にしぼむところから名づけられました。別名キスゲは花色のレモン黄色から来ています。花茎は1mを超え、7月から9月にかけ分岐した花序に次から次に咲き続けます。北海道、本州、四国、九州に分布しますが、東北地方はまれと記載されています。当地域にはユウスゲのほか、だいだい赤色の花を咲かすノカンゾウ(Hemerocallis fulva L. var. longituba (Miquel) Maxim.)、ヤブカンゾウ(Hemerocallis fulva L. form. kwanso (Regel) Kitamura)が身近な環境に生育しています。いずれも一日花ですが、美しい花を咲かせるので、古くにヨーロッパへ渡り、日本や中国のほかの種類と交配させ、多くの品種が生まれました。園芸店などで「ヘメロカリス」の名で流通しているのがこれらの改良種です。

ユウスゲは兵庫県版レッドデータブック2010のCランクに位置付けられる希少種です。ノカンゾウはレッドリストに挙がっていませんが、生育数は多くないようです。