Drosera spathulata Labill.

 

コモウセンゴケ

2014 年 7 月

日のよく当たる湿った丘陵地の裸地や貧栄養の湿地に生育する多年生植物で、食虫植物としてもよく知られています。葉の表面に紅色の長腺毛があり、粘液を出しハエなどの小動物を捕え、消化吸収します。コモウセンゴケによく似た種類にトウカイコモウセンゴケ(Drosera tokaiensis (Komiya et C.Shibata)T.Nakam. et K.Ueda)があります。ほとんど見分けがつかないほど似ているのですが、よく観察すると葉(補虫葉)の形状が異なります。コモウセンゴケの葉はしゃもじ形で、一方、トウカイコモウセンゴケはさじ形、両種ともロゼット状に根生します。トウカイコモウセンゴケはモウセンゴケ(Drosera rotundifolia L.)とコモウセンゴケの雑種起源といわれ、比較的新しく種として独立しました。播磨地域で見られるのはほとんどトウカイコモウセンゴケですが、まれにコモウセンゴケの生育も見られます。

分布はコモウセンゴケが本州、沖縄、中国、台湾、東南アジア、オーストラリアと広範囲に生育しますが、トウカイコモウセンゴケは静岡県以西で兵庫県にかけての狭い範囲でしか生育が確認されていません。花は6月~9月にかけて高さ15㎝ほどの花茎を伸ばし、淡紅色の梅様の小さな花を数個から十数個総状につけます。兵庫県版レッドデータブック2010のCランク、近畿版レッドデータブック2001の準ランクに位置付けられる危惧種です。また、トウカイコモウセンゴケは近畿版レッドデータブック2001のCランクに位置付けられる希少種です。