Amsonia elliptica (Thunb.) Roem. Et Schult.

チョウジソウ

2014 年 9 月

日当たりのよいやや湿った草地に生育する多年草で、播磨地域の自生地はため池の内側堤体の下部で水際の湿った環境です。茎は高さ4080㎝で無毛、直立して多くの枝を分けます。葉は無毛で披針形、先はとがり長さ610㎝、幅12㎝で互生しますが、ときに一部対生します。花は46月ごろ茎頂にやや多く集散状につけます。花色は淡青色で径13㎜ほど、裂片は狭長楕円形で平開し、筒部はほぼ同じ長さです。果実は2本の円柱状で長さ57㎝で一列に種子が並び、長さは710㎜の円筒形種子は両端が斜めに切形状になっています。分布は本州、九州、朝鮮、中国で、国内の生育地は少ない植物で、兵庫県での記録は西播と淡路(福岡ほか:兵庫県産維管束植物6)で、現在見られるところは西播の上郡町です。兵庫県版レッドデータブック2010Aランク、近畿版レッドデータブック2001Cランク、日本の絶滅のおそれのある野生生物第4次レッドリストはNTランクに位置します。チョウジソウは多くのキョウチクトウ科植物の特徴である全草にアルカロイドを含む有毒植物です。類似植物としては近年、園芸用にチョウジソウの名で販売されている種類に北アメリカ原産のホソバチョウジソウ(Amsonia angustifolia) やヤナギバチョウジソウ (Amsonia tabernaemontana) があります。両種とも在来種であるチョウジソウと酷似しており、在来種より葉が細長い特徴があります。今のところ逸出は確認されていませんが、容易に種子発芽や挿し木が可能で、野生化しないとは限りません。