Ixeris makinoana (Kitam.)Kitam.

ホソバニガナ

 

2014 年 9 月

ため池などの湿地に希に生える多年草で、茎は直立あるいは斜上して高さ3065㎝、上部で分枝します。根出葉は緑白色、線上披針形で長さ512㎝、幅38㎜で、茎葉はふつう3個で基部は茎を抱きません。花は411月に咲き、頭花は黄色で小さく径67㎜、総苞は長さ4㎜で、そう果は褐色で長さ34㎜、冠毛は淡汚褐色です。本種は冬期も地上部が枯死しない個体もあるのを観察しており、充実した個体は不定芽を茎葉の基部に生じ、本体は枯死し、茎が倒れたとき根を出し、植物体に成長する栄養繁殖も行います。分布は本州(関東以西)、四国、九州で、兵庫県での記録は西播と東播の2箇所(福岡ほか:兵庫県産維管束植物8)のみです。兵庫県版レッドデータブック2010のAランク、近畿版レッドデータブック2001のAランク、日本の絶滅のおそれのある野生生物第4次レッドリストのENランクで非常に希少な植物です。写真は東播地域のため池湿地に生育するもので、種子発芽させた個体を系統保存している写真となっています。