Persicaria taquetii (Lev.)Koidz.
 

ヌカボタデ

 

2014 年 10 月

水湿地に生育する軟弱な1年草です。茎の下部は地を這い節から根をだし、多くの枝を分け、上部は直立し、高さ2040㎝でまばらに毛があります。葉は薄くほとんど無柄で長披針形、鋭尖頭、基部はくさび形で長さ26㎝、両面に毛があるかまたはありません。托葉鞘は筒状で、長さ26㎜、表面には毛があり縁毛は筒部と同長または短い。花は911月に総状花序にまばらにつけ、花序は細長く線形で長さ13㎝、がくは5深裂し、白~紅色で長さ約1.5㎜です。痩果は卵円形で3稜形あるいはレンズ形、光沢がある黒褐色で長さ1.51.7mmです。分布は本州、四国、九州、朝鮮で、兵庫県での記録は夢前町、福崎町、姫路市、西脇市、社町、小野市、三木市、加古川市、氷上町、山南町(福岡ほか:兵庫県産維管束植物3)です。兵庫県版レッドデータブック2010Cランク、近畿版レッドデータブック2001Cランク、日本の絶滅のおそれのある野生生物第4次レッドリストのVUランクです。

類似種にヤナギヌカボ(Persicaria foliosa (H.Lindb.)Kitag. var. paludicola (Makino) Hara)とサイコクヌカボ(Persicaria foliosa (H.Lindb.) Kitag. var. nikaii (Makino) Hara)があります。両種ともヌカボタデと同様の環境に生育します。ヤナギヌカボは上部茎が高さ3060㎝と比較的大きくなり、葉はごく短い柄があり、長披針形~長線形で中部付近は両縁が並行し、両端は細まり、長さ39㎝、葉質はやや厚く、両面に毛があり、裏面に腺点があります。托葉鞘は筒状で長さ510㎜、縁毛は筒部と同長または短い。花序は直立します。痩果はレンズ形、まれに3稜形で長さ1.21.4㎜で3種の中では最も小さい。兵庫県版レッドデータブック2010Bランク、近畿版レッドデータブック2001Cランク、日本の絶滅のおそれのある野生生物第4次レッドリストのVUランクです。

サイコクヌカボは葉の基部が丸みを帯び、葉柄はごく短く、両面に毛があり、ヤナギヌカボより丸みがあります。花序は先が垂れ、痩果は長さ1.52㎜で3種の中では最も大きい。近畿版レッドデータブック2001Cランク、日本の絶滅のおそれのある野生生物第4次レッドリストのVUランクです。