Ceratopteris gaudichaudii Brongn. var. vulgaris Masuyama et Watano

ヒメミズワラビ

 

2014 年 11 月

田んぼやため池、水路などに抽水か湿生の状態で生育する一年草のシダ植物です。最近の研究で日本に2種類のミズワラビが存在することがわかり、沖縄に分布する南方型のミズワラビ(Ceratopteris thalictroides (L.) Brongn.)と兵庫県などで見られる北方型のヒメミズワラビに分かれるようになりました(角野)。今までミズワラビといっていた種類はヒメミズワラビとなります。根茎は短く、叢生する葉は栄養葉と胞子葉の二型があり、栄養葉は軟らかく、24回羽状で深裂に分かれ、三角状から長楕円形で、長さ数㎝~40㎝まで様々な大きさがあります。胞子葉は長さ540㎝で角状に細かく分かれ、裂片は線形で、長さ25㎝、幅23㎜で、栄養葉と同様、変化に富んだ形態を示します。田んぼの稲刈り後に出現する個体群は数㎝の小型が多く見られ、栄養葉がなく胞子葉だけのものもあり同じ種類とは思われません。分布は本州(福島県以南)、四国、九州、沖縄(稀)、朝鮮、台湾、ネパールで、兵庫県での記録は香住町、日高町、豊岡市、出石町、赤穂市、龍野市、姫路市、加古川市、氷上町、柏原町(福岡ほか:兵庫県産維管束植物1)です。兵庫県版レッドデータブック2010Cランクの危惧種です。