蠟梅(ロウバイ)
普通の蠟梅は、冬至までは葉をつけてとか、それ以後はつけないでとかいってよく年末に用いますが、素心蠟梅は一月に入れてもふさわしいです。
福寿草(フクジュソウ)
別名元日草(がんじつそう)、長寿草(ちょうじゅそう)、長寿菊(ちょうじゅぎく)、歳旦草(さいたんそう)、朔日草(ついたちそう)とたくさんのおめでたい名を持っております。春のさきがけの花として適当かと思います。
梅(ウメ)
古来、梅は花の王として尊ばれましたが桜を花の王として尊ぶようになってから、梅を花の兄として愛するようになりました。
山茶花(サザンカ)
若い枝に毛があり、葉は小型で裏に毛があるのが特徴です。花は平開し、花びらが一枚ずつ散ります。これが椿と異なる点です。
椿(ツバキ)
茶花は花ばかりでなく、葉もそれ以上に大切ですが、特に椿の場合は葉が五枚、三枚となるようはぶくため、葉が美しく姿よくついていることで、いっそう形よく入れることができます。
梅擬(ウメモドキ)
秋から冬にかけて赤い光沢のある実をいっぱいにつけます。梅擬の仲間にはいくつかの品種があり、果実が黄色のキミノウメモドキ、白色のシロウメモドキ、大実の大納言などが知られています。
黒文字(クロモジ)
開花と同時に新芽が出てきますので、少し早めの新芽がふくらみかけた時期が茶席にはふさわしいかと思います。
山茱萸(サンシュユ)
葉が出る前に、前年の枝先に黄色の小花が集まって咲き、花火がパッ、パッと光っているようで楽しい花です。
節分草(セツブンソウ)
節分のころに咲くためこの名がついたようですが、最近では遅れて咲きます。
水仙(スイセン)
水仙は花茎をまっすぐに伸ばし、可憐な花をつけます。開花の時期が晩秋から三月ごろまでと比較的長いため、咲き始めのころは花が茎より低く、暖かくなるにつれて段々と高くなります。入れる時もその時期に合った高さにするのがよいでしょう。
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